note

この展示は、子どもが夢中でやっていたおままごとを大人が本気でやる、というものか。できるだけばかなことはやっておかないと。どん底の時に図録を見てばかみたいに楽しかったな、とクスっとするために。いらした方にも支えになるようなばかみたいに美しくて豊かな記憶が残りますように。


個展の図録。つくった。届いた。一週間で。図録、つくってみたかった。144ページ。会場で販売。コトリさん、chigayaさん、un jourさん、merinoさん、utopianoさん、しおりさん、ひとに出会う幸運を、育まれてきた美意識を、しんと結晶化。永遠に。良いことは忘れがちだからかたちにする。


生きるコツは圧倒的な外部を持つことかもしれない。だから現実には幻想が必要。幻想が現実にならなくてもよいのかも。現実と幻想は共存するものかも。双子かも。昨日は仕事がとくに忙しかった。8個会議した。おかげで個展にも力が入る。幸せならなにもしないかも。


いかに自分がだめで

間違いばかりで醜くて

センスなんかなくて

いつまでもひとがうらやましくて

時にくたくたでくだくだだろうと

豊かさと美しさを求めることに

対して、なぜか

一歩も引く気はない。

できることはすべてやる。

運命なんて知ったことか。


「dryad教会」の奥にあるテーマは、赤毛のアン。そもそも「dryad」は「ドライアドの泉」からつけた。chigaya bakeryに「アンの手作り絵本」という本があり、utopianoさんもお持ちだった。私はラズベリー水(いちご水)とケーキをつくった。以前からの憧れを持ち寄った血の濃い展示。


with

kotorihanaten

chigaya bakery

un jour

merino

utopiano


with

shiori fujiya



ドーナツタワーがいい、

とchigayaさん。

10個積み上げた横に

コトリ花店さんが

真っ赤なダリアをドスンと置いた。

もう決定的だった。

大切な大切なコラボレーション。

出会ってきた幸運が

目で見える形になった。

大切な大切なダリア。

大切な大切なドーナッツ。

履歴書のような展示。